「インフィニティループでライントラブル = 下手くそ」という風潮はやめるべき 【追記あり】

「インフィニティループでライントラブル = 下手くそ」という風潮はやめるべきという話


 
 

※※※※ 最初に言い訳 ※※※※

なんというか、ネタとして思いっきり今更という感じですが、去年 書こうとしてそのまま忘れてたんですよね。
それが、バンキッシュの発売でまた盛り上がっていたので、今がチャンスだと思って書きました(笑)

※※※※ ここまで ※※※※
 
 
シマノが去年の22ステラ、今年の23バンキッシュに搭載した「インフィニティループ」

スプール軸のオシュレートが、もの凄くゆっくり動く、密巻きシステム とか スーパースローオシュレート などとも呼ばれる機能ですね。

これによるメリットは、「ラインの放出が良くなって飛距離が伸びる」だそうなんですが、
反対にデメリットとしては「(放出が良くなる故に)ライントラブルが増える」があるようです。

私はダイワ派なので、これらのリールを買う気もなく、外から眺めているだけですが(笑)
どうにも気になるのが「ライントラブルが増えた」という意見に対する「おまえが下手くそだからだ」という反論。

私が思うに、それって一緒くたにする話か? と思うのですね。

そもそも、密巻きによってライントラブルが増えることはシマノも認識しています。
だから、アンチツイストフィンなんてものを考えてきたのだと思っていたのですが違うのでしょうか?

それを「下手くそ」の一言で片付けるのならば、アンチツイストフィンなんて要りません。

上手だったらアンチツイストフィンがなくともライントラブルは起きないからです。

もっと言えば、DCをはじめとするベイトリールのブレーキシステムは無用の長物です。Kガイドも必要ありません。

全部、上手だったら腕でカバーできますよね?
 

高性能なブランクスは、上手な人には必要ありません。
1000円のロッドで遠投できないのは、お前が下手くそだからです。

高性能なラインは、上手な人には必要ありません。
ダイソーのラインで魚が捕れないのは、お前が下手くそだからです。

新作ルアーは、上手な人には必要ありません。
手持ちのルアーで釣れないのは、お前が下手くそだからです。

フッ素コートされた針は、上手な人には必要ありません。
サビサビでボロボロのフックで釣れないのは、お前が下手くそだからです。
 
 
なんか、バカバカしくなってきません?
 

なので、そこは切り分けて考えるべきなのです。

「ライントラブルが増える」という事象と、それを腕でカバーできるかは別の問題なのです。

じゃないと、あらゆる問題が「お前が下手くそだから」で片付いちゃいます。
 

そもそも、この件に関してはシマノの売り方が悪いです。
誰でも使いやすいはずの汎用機に、これをぶち込んでくるんだもの。

遠投重視の特別仕様と銘打って売るならわかります。でも、汎用機でこれをやる?

この先「インフィニティループ」を下位機種に導入してくるかが見物だと思いますね。
デメリットをどの程度 重要視しているかわかりますから。

もし軽く考えていて下位機種まで搭載されたら、ダイワはチャンスです(笑)

逆にダイワがこれに追従してくることは恐らくないと思います。
ダイワが採用しているオシュレータで、スーパースローオシュレートはやりづらいはずなので。

逆転スイッチの廃止のようにコストメリットがあるわけじゃないので、大丈夫なはず・・・・・

追従しないでね?(笑)

あっ、アンチツイストフィンはクロスラップでも効果があるはずなので、是非ともマネして欲しいです(笑)


2023/07/11 追記

少し前に23 STRADICが発表されたとのことで調べてみたら、なんと!「密巻きなし」!

デメリットと比べると、メリットと感じるものが多くはないと思ったのか、
中級機に「お前が下手くそだからだ」という言い訳が通じないと思ったのかはわかりませんが、
シマノは真っ当な判断ができたようです。
いや、発売済みがあるから真っ当ではないか?(笑)

たぶんツインパワーには入れてくるのではないかと思いますが、その辺りで終了じゃないでしょうか?

そして、密巻きは徐々にフェードアウト・・・20年前と同じ道をたどると・・・

と、予想してみますが、どうなるかな?

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